もっと炎を。

投資や節約についての備忘録です

家電量販店1(業界全体をざっくりと確認)

 保有株をよくよく見ていると、その業界の企業の株、全部持っているんじゃないかって業界がありました。家電量販店です。この業界の株、株主優待の内容が良いので、最低単元であれやこれやと持っています。
 どうせだからちょっと各企業の業績でも見てみようかと思い立ち。
 

  

1 業界内の企業

 大手家電量販店の情報をざっくり表にしました。なお、ノジマの売り上げは約6000億円とジョーシンよりも上ですが、家電部門は4割程度しかないため、除外。

企業名 売り上げ EC部門 特徴
ヤマダ 業界首位
約1.6兆円
EC部門は2位集団
約1500億円
郊外型
ビックカメラ
(傘下にコジマ)
業界2位集団
7~8000億円
EC部門は2位集団
約1500億円
都市型
ケーズデンキ 業界2位集団
7~8000億円
EC化率小 郊外型
家電に特化
ヨドバシカメラ
(非上場)
業界2位集団
7~8000億円
EC部門は首位
約2200億円
都市型
EC売上は首位
エディオン 業界2位集団
7~8000億円
EC化率小  
ノジマ 約6000億円    
 
ジョーシン 約4000億円 EC部門はそこそこ
約750億円
 

 

2 売り上げ

 図は、ここ10年の売り上げ推移です。ヨドバシカメラは非上場ゆえデータ不足で、ノジマは家電部門が全体の4割程度で比較しづらいため除いています。

 売り上げは、ヤマダが2位集団に倍以上の差を付け圧倒的首位です。ただ、2010年ごろは、2兆円の売り上げがあったことを思うと随分と落ちたとも言えます。
 おおざっぱに見て、どこも横ばいですね。あえて言えば、ほんの少しずつですがケーズデンキが他企業との比較で伸びてきているかな。
 

3 利益

 図は、ここ10年の利益推移です。売り上げの図と同じく、ヨドバシカメラノジマは除いてあります。

 ケーズデンキの利益が良いですね。売り上げに対する利益率で考えると、頭一つ抜けている感じでしょうか。ケーズデンキ以外の企業を利益率でみると団子状態。
 ちなみに、ノジマケーズデンキに匹敵あるいは上回る利益なり利益率を出しています。
 

4 避けては通れないEC部門

 将来を語る上で、避けては通れないのがEC部門です。ここは、ヨドバシカメラが頭一つ抜けています。
 EC化率は、二極化していて、ケーズデンキエディオンが実店舗重視ゆえかEC化率は低い。ビックカメラヨドバシカメラジョーシンはEC化に力を入れているのかEC化率が高くなっています。ヤマダは、EC化率が低いグループに入ると思いますが、近年EC部門の売り上げが急激に伸びて、売り上げがビックカメラと同等、ヨドバシカメラに次いで2位集団になりました(元の売り上げが多いので、率で言うと、まだ少ないですが)。
 EC化については、どう捉えるか難しいところ。EC化していないと、将来的には、アマゾンや楽天に全部持っていかれて詰む、かも知れない。けれども、現状でEC化に大きく投資してまで見返りがあるかと言うと。。。と言う感じですね。実店舗の方が利益はでるでしょうし。ただ、ケーズデンキエディオンがイマサラ頑張ったところで、EC部門ではジョーシンにすら大きく差を付けられている現状では難しい気もします。