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投資や節約についての備忘録です

iDeCoの価値とNISAの価値

 将来に備えて投資をするとした場合、NISAとiDeCoそれぞれについての制度を考えてみました。NISAは、2023年までの従来の制度ではなく、2024年から開始される新しい制度について考えます。
 また、基本的には会社員や公務員のような毎月給料をもらう国民年金第2号被保険者を対象に考えています。
 

 

制度(iDeCOについて)

 イデコの利点は「①課税の繰り延べが可能」「②運用益が非課税」の2点でしょうか。1つ目について、具体的には、掛け金を支払う際は控除が受けられます。受け取る際には税金の支払いがありますが、退職所得控除などが使えるため、節税になると思います。もちろん、実際に受け取る際にならないと本当に節税になるかどうかは分かりませんが、トータルの税金の支払いは減る可能性は高いでしょう。2つ目は、言うまでもなく、掛け金で運用したものについては幾ら儲けようが非課税になることです。これはさらに言えば、非課税で再投資が可能ということになります。もっとも、受け取る際には税金の支払いがあるわけで、この辺は1つ目の利点と同じく、受け取り時にどれだけ支払う税金を減らすかの努力が必要ですね。
 反対にイデコの欠点は、「①原則60才まで受け取ることができない」「②手数料がかかる」の2点でしょうか。1つ目について、60才まで資金が拘束されるのは人によっては厳しい縛りでしょう。年金保険的な側面から仕方ないとはいえ、1度掛け金として支払ったものは、60才まではなかったものとして考えるしかないですね。2つ目の欠点を具体的な数値にすると、月に最低手数料が171円かかります(年間で2,052円)。拠出時の控除を考えれば、そうそう手数料負けすることはないと思いますが、意外と無視できない金額ではないでしょうか。
 

制度(NISAについて)

 NISAについてその制度をかいつまんで書けば、総額1800万円(そのうち成長枠は最大で1200万円まで)までの投資について非課税、ですね。但し、年間で投資できる額は、最大360万円(つみたて枠120万円、成長枠240万円)までになります。
 イデコと比べて、欠点らしい欠点はありませんが、敢えて言えば損益通算ができないことですね。もともと非課税なので仕方ないとはいえ、NISA口座以外と併用している場合は注意点でしょうか。
 

iDeCOとNISAの関係

 非課税と言う点で、iDeCOとNISAは良く似た制度ですが、上述の通りNISAに比べてiDeCOの方がかなり使い勝手の悪い制度と言えます。そもそもiDeCOは完全非課税ではないですし。
 iDeCOとNISAの関係を考えた際に、2024年からはその関係が変わり、iDeCOの価値が相対的に下がる気がします。なぜなら、2023年までのNISAであれば、投資は最大で年間120万円(総額600万円)だったのに対して、2024年からのNISAの制度では総額1800万円(年間360万円)に大幅に引きあがるからです。これは、これまでiDeCOとNISAの両者を併用していた人が、どちらか片方だけで十分と言う人が増えてくることにつながります、特に若年層は。そして、そのどちらかは使い勝手の良いNISAになるでしょう。
 

私はどうするかって

 私がどうするか、若年層でもないですし、投資が趣味なので使える制度は限界まで使って行こうかと考えています。